
先日、念願の穂高さんに行ってきました。ちょうどお茶の水に行く予定があったので予定を済ませた後にお茶を一杯頂きました。コーヒーを飲むと眠れなくなる可能性があったので。。(といっても16時位、けどうっかりすると寝れなくなることがある)ココアを頂きました。
良い所だと噂には聞いていましたが。。その理由がわかりました。
その日はほんとは家で作業をしようかと考えていたのだけど、よくよく考えるとここ最近、きっちりとオフをとらずに24時間フル回転で制作や仕事のもろもろの事を考えていたので、あかーん、と思い購入したいと思っていた本を片手に穂高さんに行く事にしたのです。
まず、ああ、良いなあと思ったのがココアが程良い具合にあつあつだった事なんです。上にうっすらミルクフォーム(それか生クリームだったのか、それもわからないくらい)が乗っていて身体が芯から温まる様な感じがしました。コーヒーだと少し冷めている位が良いけれど、ココアは少し熱めが良いなあと、個人的に思うのです。
そしておそらくご夫婦で経営されているのでしょうか。60年以上も続く老舗だそうで、常連さんかな?という方たちがいっぱいいました。打ち合わせしている人達やおそらく営業途中の男性達、タブレットで何かを描いている人、お茶の水近辺の大学生。私が伺った時は老若男女問わず広い年齢層の方たちがいました。店内は音楽はなっていなくとも、ひとびとの会話やそのご夫婦のオーダーの掛け声や雑談が程良くお店に溶けこんでいるのです。
その時思ったんですが、お店ってご来店するお客様と一緒に作るものだと。お店がどれだけ魅力的なメニューや外観・内装を持っていたとしても来るお客様がそのお店を愛して、一緒に場づくりをしないと何か、足りない様な気がする。きっとここは長年この場で培ってきた大きな受け皿の様な凄みとお店を愛する人々で構成されているのではないかと思った。
誤解を恐れずに話しますが、メニューもキャッチーなものがあるわけではないし、何の変哲もないカップやソーサー、だけど日々コツコツとずっとこの仕事を続けている、という凄み、ほんと受け皿の様でなんだかほっとするのです。目新しいものはこの世にいっぱいある、けど続けることでしか見えてこない地点ってきっとあるんだろうなあ。。なんて生意気にも考えていました。
オンラインショップを始めて、始まったは良いものの、「さて、これから私はどの様に舵を取っていきたいかな?」という事を考えていた時だったのです。そんな時に穂高さんにこれた。どの様に育てていきたいか、ひと筋の光を垣間見た様な気がします。
そして最初は窓辺の方を向いて座っていたんですけど、反対方向を向いてみたら、うわさ通り山小屋だった。。!写真を撮ってくる事ができなかったので、他の方がご紹介しているリンクを張り付けておきます。この方のサイト、素敵で良く見ているんです↓
にしても、お茶の水ってなんであんなに良いんだろう。。と来る度に思う。中央線から見える苔むした風景や少し暗いホームも、古き良き東京を内包しているように思う。