モーニングルーティーン

「朝は10分かけてコーヒーを味わいつくして、10分かけて気に行っている曲を何度も何度も聴く時間を取っている。それがその日一日の余裕を生む」

という事をとある方が仰っていたのがとても印象的でした。

確かにそうかもなあ、朝に余裕があるとだいぶ違うんだろうなあとは思っていましたが、なかなか実践には移せず。でも自分の注意力散漫な性格や気分にムラがあるのを見かねて、少しずつですが朝の過ごし方を見直している最中です。

というわけで私なりに実験しております。まず、朝は白湯を飲んでいるので白湯をきちんと味わうようにする事。その次、今まで朝起きるとラジオのスイッチをオン!していたのですが、それを止め、無音で過ごしています。後は朝起きて無意味にスマホを覗かない。もう一つ、その時に聴きたい音楽を出かける5分前にじっくり聴いて出かける。といった事をやっています。

10分ていう時間にとらわれすぎるのもな。。と思い少し短い時間を設けています。

3月頭位から実践しており、できなかった日もあるし、無意識のうちにスマホを覗いて「ハッ」となったりトライ&エラーを繰り返していますが、うん、集中力が上がったかどうかは未だ検証中だけど(笑)気分はとても良く感じる。

とくに朝起きてから見るスマホを辞めたら不思議なんですけどダラダラとSNSを見なくなった事は実感している。

前年度のちょうど自粛が始まった辺りから、色んな人が前にも増してモーニングルーティーンをyou tube等で紹介していますよね。なんかブームなんでしょうか。自分にも取り入れられそうだな、というのは取り入れたり、皆生活に合わせて色々と工夫しているので面白いなあと思います。

先先の事を考えると。。特にこれから暑い夏もやってくるし、やはり朝早く目覚めて色々とタスクを行って行きたいというのが理想。とある方なんかは4時に起きて執筆し、家の事をやり、その後仕事をして夕方には畑、夜9時に就寝しているという。。うーん、凄い。

色々と工夫して自分も生活も良い感じにアップデートをかけていきたい。現状私の課題は朝の過ごし方。もう一つは食事を美味しく楽しく味わう事でしょうか!

たらたらと自分の事をすみません。人体実験を続けていきたいと思います。朝散歩に出かけているのですが、今桜がとてもきれいです^^

Do you remember your dream in this winter?

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夢うつつの啓蟄期間

地中から虫が顔を出し、桃の花がほころび空では蝶が色鮮やかな衣を纏う

冬眠していた虫達は巣穴の中で観ていた長い長いロードフィルムの様な夢を共有したりするのだろうか。もしくは何もかもすっかり忘れてしまいまた淡々と生活を続けていくのだろうか。

人間は実際に冬眠はしないものの、毎夜死んだように眠り毎朝目覚めるという半ば奇跡に近い事を毎日繰り返している。また、何かに突然目覚めた!気づいてしまった!という様な場合も眠りから目覚めると言うように形容される事が多いと思う。

土の中から出てくる少し前の虫達って、あの、少し目覚めてるんだけどまだ布団から出たくなくてうだうだしてしまう感じや、何かを始めたいのになかなか決断しきれないあの状態と似ているのだろうか。

布団から「よし、起きるべ!」と決め開いたカーテンに拡がる景色や、何かを遂に「よし、始めるべ!」と行動を起こした後に眼に飛び込んでくる世界が自分が思い描いていたより色鮮やかだと良い。

今回、なるべく虫の眼線で写真を撮りためてみました。つまり見上げるといった視点が多くなったのだけど(猫さんは違いますが。また背景のモノクロ写真も。こちらは以前何かでコピーしたものです。。)

虫の視点、即ち地面に近い。。という事で道端でしゃがんでしきりに植物を撮っていたので不審者感半端なかったという事は否めません。。(笑)小学生にかなり怪しげな眼で見られる私。ふふふ。

こんな事を考えていたからか、最近今まで長い長い夢を観ていたのかなと思う位景色や物事が新鮮に感じる事があります。季節の変わり目だから?かもしれませんが。

【3月5日~3月19日 24節気:啓蟄 72候:蟄虫啓戸/桃初笑/菜虫化蝶】

その行為をアートと呼ぶ

昨夜のお話をさせて下さい。

帰り道、家に着く手前の真っ暗な小道のはしっこで二人の人が佇んでいました。どうやらご高齢の女性が転んでしまい額から流血してしまい、近くの某運送会社のお兄さんが介抱していたのでした。

救急車を呼びますか?家まで運びますか?と言っても家人がもう少しで帰ってくるから。。とそこに留まる事をその女性は主張していてどうしたものかとなっていました。

そこにひとりの男性が何があったのかと尋ねてきたので事情を説明すると眼の色を変えて「看護師であるパートナーを呼んでくるから応急処置しよう」と提案してくれたのです。

すぐにパートナーの方がやってきて手際良く額の怪我を処置。その手さばきと介抱は本当にため息がでるほど鮮やかでした。

家人であるご主人もようやく帰ってきてその女性は無事に帰宅しました。。

という事があったのです。

私は昨日の帰り道、ある事で少しだけ頭を悩ませていたのですがその出来事に遭遇し全て吹っ飛んだと同時にちょっとした感動を覚えました。

何故かというと看護師の方の介抱も勿論ですが、あの場にいた全員が”この人を助けたい”という方向にベクトルが向いており、見返りも報酬も何も求めていない、ひととひととの淡々としたやり取り。そんな事が線香花火よりも少し大きめな火花をともなうようにその空間を照らしていたように思うのです。

見返りを求めたり認めてもらいたかったり、結果や報酬を求める。これらの事は人間社会では本当に良く起こる事で、考え出すと嫌になる事もあるけれどいかにも人間らしくいとおしい側面もあると私は思います。ただ、この様に無心でただただ何かの行為を施す。。というものが日々に突然経ち現れると世界の色が変わって見える。

色が変わって見えるだけではなくてそれに関わっている人々の意識まで変えていく可能性も持っているのだなと言う事を強く思いました。

ちょっと話が逸れるかもしれないけれど、そういった行為全般をアートと呼べるのではないかと私は思う。有形無形、絵か彫刻かなんてものは全く関係なく、ただ無心で行った事が人々の意識を変えていく役割を担っている。それはもしかしたらスーパーのレジで起こるかもしれないし、ウキウキして作った自分の為の朝ごはんかもしれない。

何かに真剣に取り組む。そういった行動が連鎖していけば全体の幸福度がもっともっと上がっていくのかもしれないな。。と一晩明けた今そんな事を感じています。

何はともあれ無事で良かった、よ!そして全員が笑顔で解散したのでなんだか忘れられない夜になりそうです。早く傷口が回復しますように。

うつくしい雨水

今年に入ってから24節気72候の事に興味をもって本を読んだり調べていましたが、文字を追っているうちに現実の自然界ではいったい何が起きているのかも知りたくなってきました。本に書かれている先人の知恵を大事にしながら、この地球も変化を遂げている。そう思うと今しか見れない瞬間が山ほどあるんだよなあ。。と思いまして自分でこの期間中に眼についたものをパシャパシャスマホで撮って、コラージュしてみました。

【2月19日~3月5日 24節気:雨水 72候:土脉潤起/霞始靆/草木萌動】

この雨水期間(農作業を始めるタイミングや雪が解け始めて水が生じるといった期間)とは冬から春に移り変わっているまっただ中で、新旧入り混じる、陰陽入り乱れる。。じゃないけど、春近付いてウキウキしていると同時に結構ドロドロ渦巻く様な期間なんじゃないかと思った。

寒くなったり暖かくなったり。実際に心のデトックスみたいな事が起きやすかった。一度清算して仕切り直すといった様な。

土脉潤起/霞始靆/草木萌動

雪解け水が地中に流れ込み大地を潤して、その水分が蒸発し大気中に霞みや靄が起きる。そして草木が芽を出してくる。

といった感じに生命は絶え間なく動いていて、でも動く=生命活動をするという事は物凄くパワーを要するものなのだとこの時期に確定申告の処理をしていて実感した、てちょっと違いますね(笑)でもやるぞ!っていうパワーが必要ですよね??

写真は主に眼についた花々。ふきのとうやこの季節特有の壁に映し出される影、そしてこの季節の季語に「猫の恋」というものがあるらしいのでまったりしてたところにお邪魔して一枚撮らせていただきました。背景は道端の柱の錆。雨水期間が色んなもので入り乱れる印象があったので違うマテリアルのものを挿入してみました。

乱れるといってもその乱れには特有の美しさがあると思う。「美しさとはこうあるべき」といった類の価値観はこの世の中に山ほど転がっていて知らないうちにその価値観に基準を置いてしまう事がある。でも美しさは自分で判断するもので人に委ねるものではない。

なんて思いました。